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仮想通貨は何種類あるの?
仮想通貨に興味を持ち始めたけど、ビットコインしか知らない。という方も多いと思います。しかし、世界中にはなんと既に約2000種類もあるのだそうです。(取引所で流通していないものも含めて)

代表的なものをご紹介します。
仮想通貨の中で最も早く生まれ、時価総額も一番高い。2017年9月現在で1BTC=約45万円。時価総額は約676億ドル(約7.4兆円)です。金(ゴールド)の時価総額が約8兆ドルと言われていますので、まだ0.84%ほどです。
サトシ・ナカモト(仮名)という人物によって論文が発表されたことで発足しました。最小単位0.00000001BTC=1satoshiとも言われます。
ブロックチェーンという技術によって、誰が誰へいくら送金したかという取引の履歴を、発足以来全て記録されています。この取引が公正なものであるという証明を、ビットコインのマイナー(採掘者)が暗号計算を行うことで承認しています。
承認作業の報酬として、最も早く計算が完了した者へ少量のBitcoinが支払われます。この承認計算をして報酬を得る方法を、マイニング(採掘)と呼ばれています。Bitcoinはマイニングによって初めて発行され、世の中に生まれます。
総発行量は、2,100万BTCと固定されており円やドルのように追加発行が出来ないため、中央集権的な組織によって価値を操作されにくいという特徴があります。
2017年9月現在、全体の約78%(1,654万BTC)が採掘済みですが、採掘が進むに連れて計算の難易度が上がるため、全て掘り終わるのは2140年頃とされています。
ビットコインに次ぐ時価総額2位となるのがEthereumです。「スマートコントラクト」と呼ばれるEthereum上での取引を条件付けて自動的に「契約」を執行できる機能が特徴となります。
この機能によりレンタカーの窓口での受付を省略できたり、洗濯機の自動運転(洗剤の自動補充や、故障時のメーカーへの自動連絡)が可能になるようです。IBMや三菱UFJ、トヨタとの実証実験が話題となっています。
また、DApps(ディーアップス)という分散型アプリケーションのプラットフォームでもあり、Ethereumを利用したICOによる資金調達が多数行われているのも特徴です。
2017年8月1日にビットコインから分裂(フォーク)して生まれたのが、ビットコインキャッシュです。時価総額は現在3位。
ビットコインと分裂した原因は、ビットコインは取引を承認するまでに約10分掛かる設計となっているのですが、この10分で承認できる取引は1ブロック=1MBと決まっています。取引量が増えてくると、1ブロック内に収まらず取引完了まで何十分〜何時間も要するようになります。これがスケーラビリティ問題です。
このスケーラビリティ問題に対し、1ブロック=8MBまで拡張する方針で生まれたのがビットコインキャッシュです。中国の最大手マイナー達によって開発されました。
一方、本家ビットコインはスケーラビリティ問題に対して、Segwitと言うデータ圧縮の方針でアップデートが為される方針です。このSegwitという方式には、中国が今まで利用してきたマイニングアルゴリズムが適用出来ず、利益が減ってしまうため、強行的にフォークを発生させたと考えられています。
・Ripple(リップル)
リップルはアメリカのリップル社が発行する暗号通貨です。ビットコインとは異なり、初めから全ての通貨が発行されており、ほとんどをリップル社で保有して管理しています。
ブリッジ通貨(中間通貨)として、円やドル、ビットコインなどと両替する機能があるため、国際送金での活用に期待されています。コンセンサスシステムと言われる取引承認が行われており、ビットコインとは違い選ばれた少数の承認者が承認するため、取引完了まで数秒(5秒〜10秒)しか掛かりません。
ビットコインを元に開発され、ビットコインがゴールドに例えられるのに対し、シルバーに例えられるのがライトコインです。発行量が8400万LTCと多く、承認にかかる時間が2.5分と短いことが優位となっています。
マイニング難易度もビットコインに比べると低く設定されています。
ライトコインに類似した国産のMonacoinがあり、こちらは総発行量1億512万枚、承認時間90秒とさらに優位となっているため、ライトコインの独自性というのはあまりありません。
・NEM(ネム)
New Economy Movement(新しい経済運動)の略称で、総発行量は90億XEM。マイニングではなくNEMネットワークに貢献(NEMを保有している、取引に利用した、等)した参加者に対して報酬が支払われます。これをハーベスト(収穫)と言います。
取引承認までは約60秒でとても速いです。
NEMネットワークの参加者は独自のトークンを発行することができ、トークンを利用したサービスの開発や、ゲームのクリア報酬に用いられています。
2017年10月には国内取引所ZaifがCOMSAという国内初のICOプラットフォームを開始しますが、COMSAのトークンセールでNEMも利用されます。世界に公開されているパブリックブロックチェーンであるNEMと、特定の範囲内で利用されるZaifが開発したプライベートブロックチェーンのmijinとの連携にも期待されています。
・Dash(ダッシュ)
総発行量は2200万DASHで、承認時間は4秒です。匿名性通貨と言われており、送金をする際に誰から誰へいくら送ったかがわからなくなるように、集めた通貨をシャッフルしてから、宛先へ送るプライベートセンドという機能があります。
・Monero(モネロ)
1840万XMRで、承認時間は約2分です。モネロも匿名性通貨と言われており、リング署名と言われる、秘密鍵を鍵束のようにまとめて管理する技術を用いています。ワンタイムパスを発行して取引履歴を残すため、都度、鍵が異なり履歴が追いかけられないようになっています。
・IOTA(アイオータ)
アイオータはブロックチェーンではなく、Tangleという技術で成り立っており、取引時に手数料が発生しません。そのため、マイクロペイメントと言われる極小の取引に利用されることが期待されています。
最も注目されているのがIoTでの活用で、機器間のデータのやり取りにIOTAを利用することが期待されています。
・Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)
イーサリアムを利用したDAOという投資プラットフォームがハッキングされ、約75億円ものイーサリアムが盗まれた事件がありました。その際に、ハッキングを受けたイーサリアムの取引を切り離し(フォーク)、セキュリティ面でアップデータさせたものが現行のイーサリアムです。
イーサリアムクラシックは切り離される元となった、過去のイーサリアムです。
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「Crypto Currency Market Capitalizations」で約1000種類もの仮想通貨について確認することができます。
coinmarketcap.com
今回、ご紹介した代表的な仮想通貨(IOTA以外)は国内取引所のコインチェックで売買を行うことが出来ます。国内取引所ではコインチェックのみです。
https://coincheck.com/?c=n54pphOhsdQ
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